太極拳向陽花

            吉永 加奈子  2006.12.

 太極拳向陽花は、地域の方々の交流、親睦また健康増進を目的として、19 82年に発足しました。それから早くも25年あまり、、、、時間の経過は高齢化 が危惧されますがその都度、会員の力を出し合っての口こみや会報でのPR等 により新加入の方の新たなエネルギーを加え、ゆるやかな世代交替をくり返し ながら現在に至っています。
 今は亡き上野元会長のご努力で出来たクラブハウスの会議室で、毎日曜10時から 12時、軽いストレッチや基本功、簡化24式、48式太極拳、練功18法、気功等 を40代〜80代の方々が体力、目的(健康のため、技術向上など) に応じて練習しています。高低の2段のバアー、壁一面の大きな鏡が新たに設 置された明るいホールに拍脚(けり上げた足の甲を掌で打つ)の元気な音がひ びきます。
 また日本太極拳クラブ協議会に加盟して他のクラブとの交流表演会、合宿 練習、中国老師による学習会、中国への学習団に参加するなどして太極拳を より深めてきました。
 会員親睦では新年会(和室で会食)お花見野外練習会(片倉城址では全く 知らない他の太極拳グループと交流、共演。塚山公園では花吹雪の舞う中で 練習。野川公園では野川沿いを深大寺まで歩く。駒場旧前田邸、庭の桜の下で) と楽しんできました。
 太極拳はすぐれた健康法であると同時に、約300年の歴史を持つ中国武術 でもあり、大変奥が深く、やってもやっても先へ先へと興味がわいてきます。 “分け入っても分け入っても青い山”の心境です。その上、太極拳の特徴で あるゆっくりした動きは、腰の高さによって運動強度が調節でき、体力、年齢 に応じて(体力のない人は高い姿勢で)無理なく動くことができ、生涯長い間 続けられます。
 多くの方がこの優れた健康法である太極拳を味わい、長く楽しんでいくため の“場”として充実した「太極拳向陽花」でありたいと思います。

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